神武優里のアルポートな透析ブログ『終わらない明日へ』

透析患者で病院職員の四十路おっさん(笑) アルポート症候群の影響で難聴なのと、元々の性格から、なかなかの人見知り(苦笑) でも、透析歴30年を前に、他のアルポートや透析患者・関係者との接点を持ちたくてブログ開設しました。専門的な内容よりも、日々のなにげないエピソードを載せていきたいと思っています。

養護学校と病院の日々③

最後、夜編です。

注:今回はほぼCAPDに関する記述です(笑)。
CAPDに関する記載は1990年頃のものです。

17:50~18:30 夕食

18:30~19:00頃 検温・足洗い

これは病棟によって時間に若干違いがありましたね。
あと、足洗いがあるのは、8・9病棟のみでした(7病棟に関しては、入院経験がないからわかりません😅)。
子供は裸足で遊び回りますからね。
そういう意味での足洗いだったのかな?
さすがに中学生になるとちゃんと靴を履いて遊ぶので、9病棟も足洗いはいらなかったのでは…😅。

19:30 おやつ

寝る前におやつです(笑)。
病院なのに、こんな時間におやつ…😅。

21:00 消灯

10病棟は、休日の前日だけ22時消灯。
9・10病棟の中高等部生徒は、定期試験前1週間と期間中は、勉強する者に限り、22時消灯。
中学部生徒で進学希望者は、決められた学習室で22時まで勉強できました。
同様に高等部生徒で進学希望者は、23時まで。

私は高等部卒業後は進学したのですが、定期試験期間以外は21時消灯でしたね。
だからといってその時間に寝ることはありませんでしたが(笑)。

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22:00 その日最後のCAPDバッグ交換

病室は消灯してしまっているので、ナースステーションで排液・バッグ交換です。

この時間は、まだまだ生徒達は暗闇の病室の中で蠢いているわけですよ😅。
同室の友人としゃべってるのはまだかわいいもので、他の病室の友人のもとを『遠征』して遊んでいたり…(笑)。
看護師のラウンドで見つかると怒られて自分の部屋に帰されます(当たり前ですね😁)。

そんな強制的に寝かしつけられる中、私はCAPDバッグ交換のため堂々とナースステーションで夜更かしができるわけです。
それがいいのか悪いのかよくわかりませんが…(苦笑)。
だって眠い夜もあるじゃないですか。
そんな時でも看護師は代わりに交換してくれるわけではありません。
CAPDは自己管理が基本の透析ですからね。
まぁ、しょうがないです。
具合か悪いわけでもないし。

でも、寝ぼけ半分でCAPDバッグを交換しようとすると、ダイアニールに差し込む側のカテーテル先端を、手元を狂わせて汚染させる可能性があります。
汚染したら最悪です。
身体のすぐ近くにカテーテルのジョイント(身体に埋め込まれた交換できないカテーテルと、ダイアニールと実際に繋がる交換可能な消耗品カテーテルとを繋ぐジョイント)があるのですが、そこから先の消耗品の方のカテーテルを交換しなければなりません。
それも、すぐに!です。
たとえ時刻が真夜中であっても…😢。

このカテーテル交換、かなり厄介です。
汚染物質が体内に入らないよう、ジョイント部分より身体寄りのカテーテル(手術で身体に埋め込んだ、交換できないカテーテルの方)を、強力クリップで留めておきながら、ジョイントを解除、試験管に満たしたイソジン消毒液に、身体側のジョイント断端を突っ込みます。
身体へのカテーテル刺入部からジョイント断端部分まで(埋め込みカテーテルの身体から出ている部分)はそう長くないので、身体は少しだけ側臥位をとることになります。
そして、試験管に先端を浸けた状態のまま、身体への刺入部をしつこいくらいに消毒します。
これがカテーテル交換で一番嫌なところ。
もちろん、カテーテル交換はやってもらわないとできないので、看護師2人がかり(時には医師も加わって)の作業になるのですが、結構カテーテルを引っ張られます😅。
体内2ヶ所のカフで固定されているので、もちろん抜けることはありませんし、痛くもないのですが、引っ張られる度にお腹も中から引っ張られるので、非常に気持ち悪い!!

消毒が済むと、ジョイントに新しいカテーテルを接続します。
それが済むと、今度はフラッシュが待っています。
新しい透析液を腹腔に入れると直ぐに排液し、新しいダイアニールに交換。
入れては出して交換…。
これを何回か行うのがフラッシュです。
まぁ、腹腔内の洗浄ですかね…。
それを決められた回数(4、5回やらないといけないんじゃなかったかな?)を繰り返して、カテーテル交換作業が終了となります。

私の記憶が確かであれば、交換にかかる時間は、優に2時間はかかったかと…😅。

眠い患者にこんなリスクを負わせるくらいなら、夜勤の看護師が交換してくれた方が安全ですよねぇ(笑)。
カテーテル交換となれば、看護師も本来やらなくていい突発的な大仕事をしなければならなくなるわけですし😅。

そんな真夜中の大騒ぎを、1年ちょっとのCAPD生活で2回もやってしまった私でした(笑)。
看護師さん、その節は大変申し訳ありませんでした(苦笑)。

今のCAPDは機械で安全・衛生的・自動的にバッグ交換してくれるんじゃなかったでしたっけ?
もう関係ないので、そのへんの情報には疎いのですが…。

23:00 就寝

カテーテル交換の話が、かな~り長くなってしまいました(苦笑)。

交換が終わると自分の部屋に帰って寝るわけですが、ようやくゆっくりできる時間なわけで、まぁ、すぐには寝ませんよね(笑)。
といって消灯後なので、本を読むとかはできません。
最近の病院みたいに、一人ひとりの床頭台にテレビが設置されているわけでもありませんでしたし。
午前0時、1時くらいまではCDやラジオをを聴いていました。
それについても、また後日書きたいと思います。

こんなふうに日々の入院生活が過ぎていったのでした(笑)。