神武優里のアルポートな透析ブログ『終わらない明日へ』

透析患者で病院職員の四十路おっさん(笑) アルポート症候群の影響で難聴なのと、元々の性格から、なかなかの人見知り(苦笑) でも、透析歴30年を前に、他のアルポートや透析患者・関係者との接点を持ちたくてブログ開設しました。専門的な内容よりも、日々のなにげないエピソードを載せていきたいと思っています。

透析歴③

16歳(高2・5月)CAPD導入直後

四半世紀前のCAPDに関する記述です(笑)。

現在のCAPDはどんなふうになってるんですかねぇ…。

 

私の場合、CAPD導入後、軌道に乗るまでにはしばらく時間がかかりましたね。

 

成人男性の1回の透析液注入量は2リットル程らしいのですが、いきなり『満タン!フルスロットル!!』とゆーわけにはいきません(笑)。

最初は500ミリリットルの透析液(ダイアニール)を1日に5回交換というパターンでのスタートだったと記憶しています。

 

導入直後の頃は、腹腔にダイアニールを入れると、結構な量が体内に吸収されてました。

500ミリリットル注入しても、次の交換前の排液時には、500ミリリットルを大きく下回るんですから(ダイアニールの濃度はあまり関係なかったような気がします😅)。

 

導入時、尿量は結構保たれていたので、吸収された分はある程度尿で排出されていましたが、それも限度がありますよね(苦笑)。

500ミリリットル✖5回、つまり2.5リットルが強制的に体内に注ぎ込まれるわけですから。

弱ってる腎臓にはさばききれない量です。

 

それと、500ミリリットルのダイアニールというのは、本来であれば乳幼児の適量であって、成人男性だと量が少なくて透析不足になります。

当然、私も徐々に腹腔内におさめる量を増やしていったわけですが…。

 

当たり前ですが、むくみました。

それも、尋常じゃない程に(笑)。

 

生活していると、立ったり座ったりしているわけで…。

その結果、下半身がすごいことに(苦笑)。

一番辛いのが、またもや『あそこらへん』なんですよ!!(爆)

詳しく書くのははばかられるので、やめておきますが、居酒屋の店先なんかに置いてあるタヌキの置物みたいになっちゃって😅。

検査のためエコーまでやられちゃったり…⤵。

超恥ずかしかったです(笑)。

 

軌道に乗ってからは通常サイズに戻ったのですが、それはそれで奇妙な喪失感が…(笑)。

 

軌道に乗るまでは、CAPDしつつも透析で除水してもらうということを何回かしましたね。

シャント作成前だったので、両腕に1本ずつ穿刺。

4時間、両手が使えず、ベッドに固定…。

キツかったですね(苦笑)。

 

それに加えて…。

 

CAPDのカテーテルは、私の場合、左鼠径部から刺し入れて、そのまま水平に皮下を通り、ヘソの数センチ下から腹腔内へもぐっていくレイアウト(笑)だったのですが、身体に固定しているのは刺し入れ部分のちょっと内側と、腹腔内へ入り込むヘソの直下(ギャランドゥ部分😁)にあるカフのみ。

腹腔内のカテーテル先端は固定していないそう。

よって、カテーテル先端は腹腔内で移動します。

ベストの位置にあると、排液が終了に近づくと軽く肛門痛がします。

先端がこの位置だと、普通に座ってるだけで最後までほぼ残らず排液できるのです。

 

しかし、導入直後の私は、先端が肺の方を向いちゃってました(苦笑)。

こうなると面倒です。

最後まで排液しようとすると、最終的にはベッドで腰を高く(頭を低く)して寝ないといけませんから…⤵。

私が導入した時、同じ病棟にはCAPDを導入していた幼児が2人いたのですが、その子達の場合、看護師曰く『排液の出が悪い時は、足を持って逆さにする』とのこと。

それは幼児だからできるワザですよねぇ(苦笑)。

 

私の場合は、そのうち自然に先端が下を向いてくれたので、大抵座ったままの排液でOKでした。

 

ただ、座ったままの排液といっても、落差は必要なので、実家への外泊時は、ちょっと面倒でしたね。

純和風の家ではあまり椅子がないから😅。

排液中、20~30分ずっと立ってないと。

 

CAPD導入にあたって、実家ではベッドとエアコンを設置してくれました。

外泊時にしか使わないのに、親にお金を使わせてしまいました。

今ではそのベッドもエアコンも既にありませんが、今でも感謝しております。

 

透析歴④に続きます。